日記

観光コンテンツとしての蕎麦(そば)のポテンシャル

はじめに

今日のお昼は出張先で一人でランチ。

ふらっと初めての蕎麦屋に入ったのですが、それが正解。

とても美味しく(お店の人も感じよく)、とても幸せな気分になることができました。

その店のランチは、”そば湯”が最初からついてくるタイプ”だったので、普段、私はそば湯を飲まないのですが、今日は飲んでみようかと。

ところが、ツユと割る適当な分量(ツユを全部入れると身体に悪い?そもそも割って飲むものなの?)とか、アクセントにワサビを入れるのあり?、とか、分からない事だらけだったので、「正しいそば湯の飲み方」を調べることにしました。

~お昼の写真~

そば湯の飲み方

いくつかサイトを調べた結果、「(諸説あれど)各自お好きなように飲みなはれ」が自分の行きついた答え…。そりゃそうだよな、と妙に納得し、そば湯を自分なりの飲み方(血圧高めなのでまずはそば湯のみ。味気なかったのでツユを追加で少々)で楽しみました。

そば屋がお茶を出したって、おかしいということはないけど、そば屋はそば湯を出すものと決まっているからね。(中略)そば湯を出すのが本来ではあるけどね。

男の作法/池波正太郎/サンマーク出版

江戸時代などを舞台にした時代小説家で、美食家としても知られる”池波正太郎”先生の本の中に、そば湯の記載がありました。

江戸時代の昔から「そば屋はそば湯を出すもの」であったわけなので、これからもそば屋ではそば湯を飲もうと思ったところです。

蕎麦の歴史

ところで今回「そば湯ネットサーフィン」しながら、江戸時代のお蕎麦屋さんに強く興味を持ちました。

まずは面白かったサイトの紹介。

icotto~心みちるたび~さんのサイトからの引用。ソバは縄文時代から栽培されていたらしいですが、江戸時代に花開きます。

平和な江戸時代になると「そばきり」は江戸を中心に急速に広まり、庶民の味として浸透していきます。かつて飢饉対策の非常食だったそばが縁起のよい「ハレの食品」として受け入れられたことや、ファストフードとしてせっかちな江戸っ子に受けたことで一大そばブームが起こり、江戸後期(1860年)には江戸府内にそば屋さんが3700店以上もあったそうです。製法も、そば粉だけを使用した「十割」のほか、つなぎに小麦粉を混ぜる「二八(小麦粉2:そば粉8)」「三七」「半々」、さらに小麦粉2:そば粉10の「外二」などさまざまなものが生み出されました。

icotto~心みちるたび~さんのサイトからの引用

つぎに、

太田記念美術館のサイト浮世絵の中に描かれた江戸時代のお蕎麦屋さんを紹介しているのですが、当時の風情や屋台の蕎麦屋さんなど、蕎麦が江戸っ子に親しまれた様子が伺え、興味深い情報がいっぱいです。

そばの江戸前御三家

また、江戸時代の蕎麦の中でも3つの代表的な伝統系統を「江戸三大蕎麦」と呼ぶそうで、その3つとは、「砂場」「藪(やぶ)」「更科」の3暖簾のことだそう。(個人的には砂場を忘れそう…。)

千代田区観光協会さんのサイトで「江戸神田蕎麦特集」をやってましたので、こちらも紹介。今度、「藪(やぶ)」の総本家「かんだやぶそば」に行ってみたいです。

ガストロノミーツーリズムについて

最後に、ガストロノミーツーリズムについての紹介です。まずはトラベルジャーナルオンラインからの引用。

ガストロノミーツーリズムは「その土地の気候風土が生んだ食材・習慣・伝統・歴史などによって育まれた食を楽しみ、その土地の食文化に触れることを目的としたツーリズム」と定義される。
(中略)
観光立国を推進する国もガストロノミーツーリズムに着目し、インバウンド誘致を念頭に関連政策を強化している。

トラベルジャーナルオンラインからの引用

今回、蕎麦には、古くからの伝統があり、それが江戸時代の風土の中で開花、そして今日に至る伝統があることを知りました。

また、キラーコンテンツである「日本酒」との相性も抜群。

酒をちびちびやりながら、蕎麦ができるのを楽しみに待つ外国人観光客のうれしそうな顔が目に浮かびます。

国も力を入れている分野なので、お蕎麦様の今後の活躍にますます期待しております。

さいごに

いかがでしたでしょうか。今回は、「観光コンテンツとしての蕎麦のポテンシャル」についての記事でした。この記事をきっかけに、蕎麦への関心が高まってくれるとうれしいです。