娘の現状。新体操で伸び悩む娘。
我が家の一大イベント「娘達の新体操の大会」が2週間後にせまっている。
昨日、妻が直前の練習に付き添ったのだが、帰宅後の表情は険しいもの。
妻に話によると、娘(長女:小4)の演技はひどいもので、先生にずっと注意されている課題がいまだに直らず成長していない。
他の子達はぐんぐん伸びているので、その差は開く一方。
全体に向けた先生の練習後の言葉でも「レベルが二極化してきてます。」と言われてしまう始末(明らかにうちの娘は悪い方の極)。
しかも、本人にはその自覚すらなし。
こんな娘の状況に、妻と私はかなりイライラを覚えたので、練習から帰宅した娘に対し、妻と二人で、娘に現状を説明し「どうしていきたいのか」と問うと、「一生けんめい練習してうまくなりたい」とのこと。
私はこれまで新体操の知識が全くないこともあり、関与は控えめでした。
しかし、娘の成長には協力したいし、正直なところ、発表会で娘のみじめな姿はみたくない。
ということで、残りの二週間、娘の自主練に積極的に寄り添うことにしました。
さて、どうやって指導していくか!?今回の記事は、新体操で伸び悩む娘にイライラする父親が、コーチング(教え方)を学んで指導を始める話です。
関心のある方の参考になれば幸いです。
コーチングについて
今回の参考文献は「図解コーチングマネジメント 著者:伊藤守 出版社:Discover」です。まだ完読できてませんが、コーチングについて詳しく書かれており、とても参考になる本です。
コーチングとは、会話を重ねることを通して、相手に目標達成に必要なスキルや知識を備えさせ、目標に向けての行動を促していくプロセスです。
「図解コーチングマネジメント 著者:伊藤守 出版社:Discover」
まずは娘との会話をたくさんして、何が課題なのか、課題をどのレベルまでどの時期までに克服するのか、そのために何をすべきか、を引き出し、気づかせる。そのくらいのプロセスの手伝いは私にもできそうです。まずはそこからやっていこうと思います。
この本の中にあった、スキーコーチによるテニスのレッスンの話が印象的でした。テニスのレッスンプロの方が、ある時、スキーのインストラクターをしている友人にテニスのコーチを依頼した時の話です。
結果は予想以上のものでした。このスキーのコーチは、プロのテニスコーチよりも教えるのがうまかったのです。実は教えるというのは正確な表現ではなく、彼はコーチングをしたのです。もちろんテニスの腕は素人ですが、生徒から「引き出す」ことや、生徒に「気づき」をもたらすことに関しては十分有能なコーチだったわけです。
「図解コーチングマネジメント 著者:伊藤守 出版社:Discover」
このスキーコーチは、生徒たちにいろいろな質問をしました。例えば、テニスのコーチが「ボールを見て」というところ、彼は「ボールはどんな回転をしていますか?」と尋ねたといいます。
その結果、生徒はボールをよく見ることになったといいます。
私は野球経験が長くあるのですが、新体操経験は(当然)全くなく、知識もありません。
そんな素人の私でも娘にいろいろな質問をし、先生の指導とは違った角度から質問をすることで、娘に「気づき」を与えることはきっとできると思え、勇気をもらいました。
「どうしてうまくなりたいのか」、「自分(娘)はどうなりたいのか」、「そのためには何をすべきなのか」、そういった部分に気づかせてあげるのが、コーチ(親)の役目なんですね。
また、この引き出し方は、勉強を教える時も同じだな、と思いました。
「なぜ勉強するのか」、「この知識を身につけることで将来どんないいことがあるか」、など、子供たちが今勉強をする意味、みたいなものを見いだせれば、子ども達は自ら勝手に勉強すると思いました。
娘のやる気を会話を通じて引き出してやる。それが重要なんだな、と、気づかせてくれた引用文です。
子どもの頃の記憶
子どもの頃を思い返すと、
父は私を小4から野球チームに入れてくれました。
父は野球の素人だったけど、キャッチボールやトスバッティング、時にはノックなど、積極的(時にはうざいくらい)に自主練に付き合ってくれました。
優しく、時には厳しく。
そのおかげもあって、長い間、野球を続けることができたと思ってるし、寄り添って指導してくれた亡き父には、とても感謝してます。
今後は自分が親の立場で、娘と付き合える立場にいる。とてもありがたいことです。
私が子どもの頃、父にしてもらったように、子供たちへもその気持ちを与えていきたい。
熱が入りすぎて、時にはうざいと、思われるだろうけど、しっかり寄り添っていきたいな、と思います。
(おわり)