先日、横浜スタジアム(ハマスタ)が次のシーズンから「完全キャッシュレス化」されるというニュースを読みました。
子供と一緒に球場へ通う一ファンとして、この変化をどう受け止めるべきか。先日訪れたオーストラリア・ケアンズでの体験、そしてスキーで通う白馬での光景を思い出しながら、自分なりに考えてみました。
1. 効率化は「野球を楽しむ時間」を増やしてくれる
まず、親としての立場から言えば、今回の決定には大賛成です。
子供には交通系ICカード(PASMOなど)を持たせていますし、財布をごそごそ探さずに「ピッ」と決済できるのは、子連れ観客にとって本当にありがたいこと。
先日、オーストラリアのケアンズに旅行した際も、ほぼカードだけで生活する快適さを実感しました。外国人にとっても、慣れない日本円の小銭を数えるストレスがなくなるのは、間違いなくプラス。会計の列が短くなれば、僕たちは**「試合の決定的な瞬間」**をもっと見逃さずに済むようになります。
2. インバウンドの波と、白馬で感じた危機感
一方で、この「便利さ」の加速がもたらす変化に、一抹の不安があるのも事実です。
僕はスキーでよく長野県の白馬に行きますが、あそこのインバウンド需要は凄まじいものがあります。ゲレンデの食事は驚くほど高騰し、周囲は英語ばかり。日本人が自分の国の観光地で少しずつ「居心地の悪さ」を感じるような変化を目の当たりにしてきました。
ハマスタが世界に開かれた場所になるのは素晴らしい。でも、白馬のように「日本人が置いてけぼりになる場所」にはなってほしくない、というのが本音です。
3. 「二重価格」が守る、日本の野球文化
そこで僕が期待したいのが、最近議論されている**「二重価格(デュアルプライシング)」**のような視点です。
インバウンドの方々には、世界基準の適正な価格で日本の素晴らしいエンタメを楽しんでもらい、球団もしっかりと利益を上げる。そして、その収益をずっとチームを支えてきた地元のファンや、将来を担う子供たちの優待にしっかり還元する。
「一律に高くする」のではなく、ファンクラブや地元枠をうまく活用して、日本人の庶民や子供たちがこれまで通り、あるいはそれ以上に楽しめる仕組みを維持してほしいのです。これこそが、健全な「経済圏」のあり方ではないでしょうか。
4. ハマスタは、いつまでも子供たちの「夢の場所」であってほしい
DeNAという企業がビジネスとして成功し、チームが強くなることは大歓迎です。
ただ、その成功の先に守るべきものは、**「子供たちがいつでも夢を見られる居場所」**であるはずです。
どれだけデジタル化が進み、どれだけ世界中から観客が集まっても、スタジアムに一歩足を踏み入れた瞬間のあのワクワク感だけは、地元の子供たちにとっての「平等な夢」であり続けてほしい。
新シーズン、新しくなったハマスタで、また子供と肩を並べて「最高の1勝」を分かち合える日を、心から楽しみにしています。

